データセンターコンファレンス2013 Summer

2013年6月21日「データセンターコンファレンス2013 Summer」ベルサーレ八重洲にて開催され参加しましたので報告します。
今年のテーマは「データセンターの付加価値を高めるキーテクノロジー」でした。
 東日本大震災を経験しBCPの重要性が再認識された結果、データセンターの利用が進んでいます。
一方、ITの技術的な側面ではサーバー仮想化、クラウド、モバイルデバイス、SNSなど新たな利用シーンが提案され、個人・企業を問わず、ユーザーのデータを安全に格納し、いつでも自由に操作できる機能がますます重要になってきています。これらはどちらもサーバー需要、ひいてはデータセンター需要の増大を意味しています。こうした状況を踏まえ、データセンターが今後進むべき指針のヒントとなるよう最新のIT関連の技術や製品・サービス、ファシリティーなどを、データセンターサービス提供事業者に向けて紹介するコンファレンスでありデータセンタ関係のコンサルを行っている弊社として興味のある情報が多々ありました。
JDCC運営委員長としてお世話になっている東大江崎先生と国立天文台・天文データセンターの大江先生の下記基調対談「ネットワーク帯域を使いまくる:ボトルネックの解消」はビッグデータ時代にむけて大変興味のあるものでした。
         

【講演概要】
ビッグデータが注目を集めているが、以前から相当量のデータを扱う分野がある。それは天文学である。
科学的成果の発見のため、国立天文台は大量の天文データを高速に処理するためのさまざまな研究開発を行っている。そうした取り組みの1つに、急速に処理性能が向上しているPCサーバー、ストレージデバイス、ネットワークデバイスを徹底的に活用し、廉価に100Gbpsを超える通信を処理するシステムの研究開発がある。
この研究開発では、天文学の発展はもとより、その汎用性を生かして、高性能で廉価なプライベートクラウドの構築と運用への応用も進めている。本講演では、本開発に携わる国立天文台・天文データセンターの大江将史氏を交え、こうした分野のトレンドや課題、解決のポイントなどを対談形式で議論する。
     講師: 東京大学 情報理工学系研究科 教授 江崎浩氏
         国立天文台・天文データセンター 大江 将史 氏

 また、弊社も活動に参加している日本データセンター協会(JDCC)より昨年度のデータセンター市場調査報告がJDCC事務局長増永さん(NRI)より報告がありました。
JDCCの最新活動状況と2012年度データセンター市場調査の報告: 増永直大氏
【講演概要】
 JDCCは、さまざまなワーキンググループの活動を活発に行っており、今年度もまさにいくつかの成果が実を結ぼうとしています。昨年度までの、成果に加えて、今年度予定している最新の活動成果の概要をお伝えしようと思います。また、12年度末に行いました、データセンター市場調査は、JDCC会員のみならず、広く日本におけるデータセンター事業者にアンケートを行い、かつてないカバーレッジでデータセンター事業の統計情報を収集することができました。この結果を、皆さまにご報告致します。